「売れる」ランディングページを考えてみる!

ランディングページ

ランディングページ(LP)はネット広告などをクリックしたときに表示されるwebページです。
公式サイトなどとは違い、ランディングページは即、購買・お問い合わせに繋げる目的で制作されます。主にリスティング広告などで見かける仕様のページです。

一つの商品やサービスを詳細に、そして訴求力が高いページとして公開することを目的として、効果的な手法で広告・PRページとして使用されます。

この記事では「売れる」ランディングページデザインについて考えていきたいと思います。

ランディングページの一番の目的は資料請求や商品購入といった、具体的になんらかの形でユーザーに成約させることです。
これをコンバージョンといいますが、コンバージョンさせるためにはどのようなデザイン施策をしたらよいのでしょうか。

ランディングページに重要なことはページを構成する<ストーリー>だといいます。そして、伝える商品やサービスは一つに絞ることが効果的だといわれています。
ユーザーに分かりやすく訴求するには、興味を持ってもらうためには全体を通して起承転結な内容が効果的です。

ランディングページの定番の流れともいえる作例を見てみましょう。

ランディングページページを開いてユーザーに対して初めに目に飛び込んでくる、メインビジュアルの部分「ファーストビュー」は最も重要でしょう。Webにおいて、ユーザがファーストビューをみてスクロールするかどうかを判断するのはわずか3秒だといわれています。
コンテンツに移動させる最重要エリアであり、強力なコピーと”引き”が強いビジュアル構築が不可欠です。
例に挙げたこのサイトでは、キャッチコピーのジャンプ率を極端に上げて前面に押し出し、ユーザに対してどのような効果(ベネフィット)を提供できるのかを、まず分かりやすく提示しています。
その他にキャンペーンの告知や、「このページをみた方のみ割引!」などのセールスコピーを作り、特別なインセンティブをファーストビューで伝えることも効果的な施策です。ムービーや動きのある要素を設置し、ユーザーの目を引き留めることも効果的です。

①メインビジュアルで”引き”を作ったら、
②イントロダクションに続き、
③「こんなお悩みありませんか?」というエリアになります。
これはランディングページでよく使われる手法で、まず本題(サービスの紹介)を提示する前に、ユーザーが抱えているであろう現状の問題点を投げかけます。ユーザはいくつか解決したい(実現したい)問題を抱えて、ページにアクセスしているはずなので、このエリアで問題点を共有・再認識させるのです。
これはどのような商材でも当てはまり、共通の認識になります。美容であれ学習塾であれ不動産であれなんでもです。

問題の共有をしたあと、その問題を<当社の商材が解決します>といった端的なコピーで引きつけます。
この部分はポジティブな印象を与えなければならないので、比較的大きなサイズのフォントやインパクトのあるビジュアルでぐっとユーザを引き込まなければなりません。

ユーザを引き込んだ後、
④商材の強みや特徴など、いよいよ商材の具体的なサービス内容を紹介していきます。
この部分で、ユーザは商材の具体的な情報を得て成約するかどうかを考え始めます。

ランディングページでは全体を通してページの途中途中でお問い合わせフォームにリンクさせる「お問い合わせはこちら」などのコンバージョンボタンが設置されることが多いです。
成約を検討する段階はユーザーによって様々なので、作例のように、エリアの区切りがついた時点でボタンを設置します。
作例では「無料で相談する」ボタンを右上に追従型として固定しているのでこのような方法も効果的です。
ただし、成約を促すコンバージョンボタンは設置しすぎると、くどくなり、ページに対して不信感が生まれ、離脱に繋がるので要注意です。

また、ランディングページには原則的に他ページにリンクさせてはいけません。
コンバージョンが目的なのでリンクを作るとコンバージョン率は下がります。
さらに伝えたい商材やメッセージは複数であってはいけません。
選択肢が増えるとユーザに迷いが生じます。
選択肢を一つの商材・サービスに絞り、選択肢を一つにしぼることも大切です。

そしてその後に続く
⑤お客様の声
⑥実績といったエリアを設けることも、非常に効果的な施策となります。
実績を提示することで、商材の信頼感を高めますし、お客様の声を紹介することによってユーザはそのサービスに対して、実際使用した時のリアリティが増してきます。お客様の声は実際のお客様の写真や年齢、地域、さらに手書きの感想などを使うとよりリアリティが出て、効果が生まれます。

紹介した作例は、よくある定番のランディングページの流れでしたが、商材によって様々なアプローチの仕方があるのでこれといった決まりはもちろんありません。
下記の例では、見栄えの良いビジュアルを多用してブランド構築を図り、商材を訴求していますし、またキャンペーンサイトなどのランディングページなどは考え方が根本的に違ってくることがあります。

ランディングページ
写真を前面に押し出してイメージで訴求力を高めている

商材によって何を訴求したいかを考え、ページの流れを構築することが大切です。

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