デザイン制作における「ジャンプ率」をご存知でしょうか。ジャンプ率は簡単にいいますとデザインで使用されているテキスト(フォント)の大きさの比率のことです。
例えば、キャッチコピーとサブコピーのテキストサイズの差や見出しと本文のテキストサイズの差を出すことによって、強い訴求イメージを作りだしたり、情報をより分かり易く整理することが可能となります。
購買意欲を促すランディングページやセールなどのデザインにジャンプ率が高い
ものが見られます。作例を見てみましょう。
ランディングページなどでは、ファーストビュー(ページを開いたときに始めに目に入ってくる、主にメインビジュアルの部分)の印象がとても重要になります。
ファーストビューの時点でユーザーはページをスクロールしていこうか判断するといっても過言ではありません。
ですので、(商材にもよりますが)広告としての強いインパクトが必要となります。
作例ではキャッチコピーのフォントサイズを極端に大きくして、強いインパクトを作り出しています。
まず、ファーストビューにおいて明確に1番伝えたい事を読ませ、ユーザーに<引き>を作っている訳です。
デザインとしてのメリハリも生まれ、活動的でダイナミックな印象を醸成できています。
セールや半額など、金額にかかわるデザインもジャンプ率を極端に上げて、インパクトある画作りをしています。「半額」や「○○%OFF」とう文言に目が行くように極端にジャンプ率を上げることによってユーザーに購買意欲を掻き立て、アクションをさせることが可能になります。
また、見出しと本文に差をつけることによって情報がスッキリと整理され、
ユーザーにスムーズに情報を認識させることが出来ます。
見出しやタイトル、本文などのテキストサイズに差をつけることにより、ユーザーは直感的に情報を精査出来るようになります。
しかし、デザインにメリハリが出来るからといってなんでもかんでもジャンプ率をあげればよいという事ではありません。
逆にジャンプ率が低いほど信頼感や知的なイメージを与えることが出来ます。
ですから、落ち着いた印象を持たせる場合はジャンプ率を下げるとよいでしょう。
弁護士事務所などの士業や医療系のデザインではジャンプ率を低く設定して、信頼感を持たせているものが多く感じます。
ジャンプ率を意識することは、デザイン制作においてクオリティを高める一つの武器になりますので是非、意識していきたいものです。